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研究室選びで迷っている理系大学生向け・判断材料はこれだ!

理系大学生の研究室配属

大学では理系の学部に通っている大学生は、4年生に進級するときに研究室に配属されることが多いと思います。大学によっては3年生のときに研究室インターンシップというものがあり、数週間程度研究室に行き、研究室で与えられる課題などを行う場合もあるそうです。また、4年生より以前から研究室に配属される場合もあるようです。

研究室を選ぶときは

多くの場合、学生が配属を希望する研究室を指定することが多いです。ただし、その希望通りに配属されない場合も、しばしばあるようです。

配属を希望する研究室を選ぶ際には、研究室のサイトなどから情報を集めたり、研究室に見学に行き、研究室の指導教員や学生から話を聞いたり、同じ学科の先輩から研究室の情報を集めて、判断すると思います。

何を優先するかは、人それぞれだと思いますが、研究室を選ぶ際にこういった情報が判断材料になるというものを列挙していきます。

また、厳しい環境の研究室をブラック研究室、逆にいい環境の研究室をホワイト研究室と呼ぶこともありますが、なにがブラックでなにがホワイトかは人によると思うというのが正直なところです。

研究内容・研究テーマ

どういった研究内容をするかによって、研究室での生活や、場合によってはその後の進路も大きく変わります。

自分が興味のある研究テーマがどんなものかを、しっかり考えてみることも大切だと思います。

また、研究室に入ったあとのテーマの与えられ方も、指導教員から一人ひとりテーマが与えられたり、いくつか提示されて、それを同じタイミングで研究室に配属された人と相談してどれか一つを選んだりといろいろですので、研究室で聞いてみるといいと思います。

例えばマウスなどの生物を扱う場合、土日でも誰かが世話をする必要があるため休みの日でも研究室に行く必要があるというケースがあるそうです。

設備・研究環境

実験室単位で所有している装置や、大学などで共用の装置がどの程度使用できるかによって、研究の進み具合は大きく影響されます。

例えば、計算系でスーパーコンピュータを使用する研究室では、どのくらいのスペックのスーパーコンピュータに、どのくらいの時間、解析の計算を行ってもらえるかということが研究の進捗に大きく影響するそうです。

特にたくさん実験や研究をしたいという人は、一人あたりどのくらい実験できるスペースがあるか、どのくらいの時間装置を使えるか、装置を使うための待ち時間がどのくらいかなどを聞いてみると良いと思います。

企業では、作業着や実験着、防護メガネ、安全靴などが支給される場合が多いですが、大学の研究室では、こういった安全に関する個人用の備品も、自分で購入する必要がある研究室も多いです。こういった備品の情報も聞いてみると良いでしょう。

また、教員などが研究費をどの程度持っているかということも、設備や研究環境に大きく影響します。研究室に配属されている学生ですら、〇〇研究室は予算が豊富ということを知っていたりします。こういった情報はインターネットでも調べられるので、調べてみると良いでしょう。

指導教員・スタッフ・学生との相性

指導教員の人柄が研究室の雰囲気に大きく影響を与えていることがよくあります。また、研究室によっては、似たような雰囲気の学生が多く集まっているということもあります。

研究室のメンバーの人柄や雰囲気が自分とあっているかどうかで、研究室での生活が楽しめるか、楽しめないかを分けることもよくあります。

例えば研究室の指導教員でも、教授の先生は人柄が良く、講義でも学生から人気があるが、講義で会うことのなかった助教の先生がスパルタで、研究室の雰囲気も良くなかったということもあります。

また、指導教員は日本の先生でも、研究室のスタッフに中国などの海外から来ている人が多くて、研究室内は日本語だとほとんど日常会話ができないという研究室もあるそうです。

指導教員や先輩といった一人にとらわれすぎず、研究室全体で考えてみることも大切です。

 研究時間・コアタイム

研究室によって、何時から何時は研究室にいて、研究活動を行うことということが決まっている研究室も多いです。この時間のことをコアタイムと言ったりします。

比較的多いのは、9時から17時程度の企業に務めている人が働いている時間がコアタイムになるケースだと思いますが、中には9時から21時がコアタイムという研究室があったり、平日以外に、土曜日の午前中もコアタイムになっている研究室もあります。

他にもゼミやセミナーと呼ばれる研究室の人への論文の紹介などの活動もよくあります。

特にバイトやサークル、部活動などと研究室を両立させたいという人は、拘束時間と自分の時間を考える必要があります。

特に実際の学生の1日の生活を聞いてみて、参考にすると良いと思います。

就職活動・教職課程への影響

特に学部までで大学を卒業する人は、研究室に配属されてすぐに就職活動というケースもあります。また、教職に就こうと思っている人など教員免許を取得しようとしている人は、研究室に配属されている間に2~3週間の教育実習に行くことになる場合もあります。

また、最近は中長期のインターンシップも盛んになっています。

研究室に配属された後に、就職活動などに、どの程度の時間を使えるかということも判断材料にしていいと思います。

最近は大きな影響力はないという話も聞きますが、以前は教授によってはコネがあり、特定の企業には最終面接から受けられるなんてケースもあったそうです。

また、研究室によって、就職に強い業界や企業はあったりするそうです。研究室のこれまでの先輩がどういったところに就職したかということも聞いてみると良いと思います。