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研究内容について整理できる15の質問

インターンシップの応募や企業の採用への応募のときに、理系の学生は研究内容についてエントリーシート(ES)などに記入したり、面接などで聞かれることがあると思います。

自分の研究内容や研究室生活について事前に整理するときに、なにについて整理しておけばいいかについて考えてまとめました。

研究内容の紹介というと、卒業論文や修士論文、投稿論文、学会などで、自分の研究内容を短くまとめた要旨(アブストラクト)を書いたことがある人も多いと思うので、コピー・アンド・ペースト(コピペ)したくなる気持ちもあると思いますが、そういった場面での要旨の研究紹介と、就職活動などでの企業への研究紹介は少し意味合いが違うことを意識してコピペせずに書き直したほうがいいかもしれません。

研究について質問をしてくる企業側は、研究内容はもちろん重視していると思いますが、研究内容の紹介や、どのように研究を進めたかということから、研究能力や対課題力、思考力、処理能力、プレゼンテーション能力などを見ている(評価している)ということを意識して、自分の研究について整理しておくといいのかなと思います。

また専門用語は、分野が同じ人にとっては便利なので、研究室や学会などで日常的に使っていると思いますが、その専門用語がわからない人にはどのように言い換えると伝わるかということも考えておくと良いと思います。

1. あなたの専攻分野はなんですか?

専攻分野は、専門分野や研究室名、ゼミ名と言い換えてもいいかもしれません。

2. あなたの専攻分野を誰もが分かる言葉に言い換えると、なんですか?

質問を言い換えると、あなたが今、学んでいるものはなんですか?ともいえます。

専門が違う人にも伝わるような言葉を選べるかも重要です。

3. その専攻を選んだ理由はなんですか?

専攻以外にあなたが今の研究室やゼミを選んだ理由と言い換えてもいいと思います。

理由以外にも、きっかけや動機などを書いてもいいと思います。

4. あなたの研究テーマはなんですか?

研究テーマは研究課題とも言いかえられます。

研究テーマが複数ある場合は、それぞれについてまとめておきましょう。卒業論文や修士論文などのタイトルや題目を参考にしてもいいと思います。

5. あなたの研究テーマを誰にでもわかりやすく言い換えるとなんですか?

ここでも誰にでも伝わるような言葉を選ぶことができるかが重要になります。

6. あなたの研究のキーワードはなんですか?

まずは、自分の研究のキーワードや研究を表す単語を挙げて、その中から特に自分の研究を表す単語を3つ程度選んでおきましょう。

7. その研究テーマを選んだ理由はなんですか?

専攻を選んだ理由と重複するかもしれませんが、それでも大丈夫です。

8. あなたの研究の背景や全体像はなんですか?

研究内容をプレゼンするときには導入やイントロダクションとして話す内容になります。社会的な背景や技術的な課題など人によって大きく違うと思います。

9. あなたの研究は、どの分野でどのようなアプローチをしていますか?

 あなたの研究には、人と違う独自性や特色があると思います。そういったことを踏まえながら、研究内容について答えましょう。この質問では自分の研究について広く、深く答えることができるかどうかが大切になると思います。

 10. 今の研究課題が解決すると、どのような効果や影響が期待できるか?

その研究内容が、どのような科学技術の発展に貢献する可能性があるか、社会的にどのような効果があるかなどを記入しましょう。

11. 研究を通して、どのようなことを解決しようとしているかを誰もがわかりやすい言葉で端的に表現するとなにか?

この質問でも大切なことは、誰にでも伝わるような言葉を選ぶことができるかどうかです。

12. 卒業、修了するまでに、どこまで研究を行う予定ですか?

何をどこまでやりきる予定かを具体的に書いておくと良いでしょう。先を見通して計画を立てる能力が問われることになります。

13. 研究のなかで達成感や楽しいと思える瞬間はどんなときか?

研究活動を通して、感じたことですが、こういった内容が仕事や研究を楽しめるか、企業の風土とあっているかを考える基準になったりもします。

14. 研究のなかで、困難だったことや、辛い時や大変だったときはどんなときか?

 研究活動の中で挫折したことや、上手くいかなかった経験がある人も多いと思います。一つに限る必要があるわけではないので、思い出してみると良いでしょう。

15. 研究をしてきた経験を通してなにを得たか?

 研究活動を通して得た能力や技術、意識の変化などを書くと良いでしょう。

こういった項目に沿って、事前に研究内容をノートやパソコンの文書ファイルなどにまとめておくと、エントリーシートの記入や面接での質問のときにも役立つと思います。