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月明星稀 - さよなら新選組を読んだ感想

月明星稀 - さよなら新選組を読んだ感想

月明星稀 - さよなら新選組を最近読みました。作者は盛田賢司さんですが、この作者の作品はこの月明星稀 - さよなら新選組が初めて読んだ作品です。月明星稀は"げつめいせいき"と読むようですが、はじめて見た単語でした。中国の漢詩である短歌行が由来だそうです。

この作品読みはじめて最初にいきなりモーニング娘。が登場するところに時代を感じました。 正直、物語のストーリーとモーニング娘。はほとんど関係しないので、導入のために登場するだけです。

主人公は新撰組副長として知られている土方歳三です。彼を中心に新撰組の結成以前から、第一次長州征討までが描かれています。さよなら新撰組という副題がついているのですが、新選組が解散するまで描かれているわけではないです。このマンガはジャンルでいうと歴史マンガになると思います。

私は高校で日本史を学びましたが、高校の日本史だと新撰組は少し触れるだけでほとんど学習しませんでした。ただ二千年近くを学習しないといけないので、新撰組がほとんど触れられないのはしょうがないと思います。大河ドラマや歴史番組などでも新撰組は取り上げられていると思いますが、私はあまりちゃんと見てこなかったので新撰組にはそこまで詳しくはありませんでした。そのため新撰組のことはほぼ素人の私ですが、読んでいて、新撰組かっこいいなと感じるそんなマンガでした。

このマンガは絵がとても上手だと感じました。キャラクターもイケメンで、その振る舞いもカッコよかったです。マンガによってはキャラクターが似ていて見分けがつかなかったりすることもありますが、このマンガは読んでてそんなことはなかったです。またドラマでいうところの殺陣のシーンも本当にかっこよかったです。マンガを読んでて新撰組に対して興味がわきましたし、士道を熱く語る新撰組のメンバーが好きになりました。

後で調べますと、物語の中には史実と違うオリジナルキャラクターや、諸説ある部分もあるみたいですが、マンガとしてはとても面白かったです。むしろ新撰組についてもっと調べてみようと思わせるような、そういった学習意欲を高めるようなマンガともいえるかと思います。

歴史的にみると、話が非常に中途半端なところで終わってしまっているので、完結しているマンガとはいえ、読み終えた後にモヤっとしてしまうところはあります。新撰組が好きな人よりも、これまであまり新撰組に興味なかった人のほうが楽しめるマンガなのではないかなと思います。