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かもめ☆チャンスの感想

かもめ☆チャンスの感想

最近かもめ☆チャンスを全巻読みました。かもめとチャンスの間に☆マークが入っていますが読むときはかもめチャンスが正しいみたいですね。作者は玉井雪雄さんです。私は玉井雪雄さんの作品はこれがはじめてです。全20巻ですので、全部読むとそこそこのボリュームがありました。

あらすじは父子家庭で娘をもつ、信用金庫勤めのサラリーマンである更科二郎が、ロードバイクに乗り、その後自転車の世界に入っていくというものです。

かもめ☆チャンスってタイトルだけなら、動物のマンガかと思ってしまいそうですが、自転車のマンガです。自転車のマンガと言えば"弱虫ペダル"が人気ですね。弱虫ペダルも読んだことがありますが、かもめ☆チャンスは弱虫ペダルとは違った面白さがありました。

弱虫ペダルはロードバイクがメインですが、かもめ☆チャンスはピストバイクやシクロクロスとかも出てきて面白かったです。ロードバイクとピストバイクという似たようで違った乗り物同士でレースをしたりするなど、弱虫ペダルとは違った面白さがありました。

ストーリーは大人向けって感じました。そもそも主人公の年齢が28歳の時点で子供向けのストーリーではないともいえますが。自分はまだ子どもを育てているわけではないので、微妙に主人公に感情移入がしきれませんでした。それでも面白いマンガだとは思いました。

絵も上手だと思いましたし、自転車に関する説明も丁寧だと思いました。自分は自転車のことなどほとんど知らないと思っていますが、それでも理解できるようにしっかり説明があって、勉強になりました。

あとは弱虫ペダルでも勝つための戦略とかありましたが、弱虫ペダルのほうが戦略の説明も丁寧に描かれていると思いました。さすがに大人の真剣な勝負ということもあって、奥が深いなと思ってしまいました。逆にそういう戦略がリアルさを感じさせていたようにも思います。

途中で主人公の目標としてツール・ド・フランスが出てきますが、最終巻でもそこまでは描かれていませんでした。俺たちの戦いはこれからだエンド感が少しあって、非常に残念でした。私としてはまだまだ続きが読みたいなあと思うそんなマンガです。自転車、特にロードバイクなどに興味がある人にはおすすめできるマンガだと思います。