「菊陽町だからこそできる提案」という県営野球場の建設誘致でさらに注目される菊陽町ですが、実際に暮らすと交通渋滞がヒドく地方都市のなかでもQOLが低い渋滞地獄都市の生活の感想を書いていこうと思います。
通勤渋滞地獄
セミコンテクノパークといわれる地域には台湾の半導体企業TSMC(JASM)工場やソニーセミコンダクタマニュファクチャリングなどの半導体企業が集まっており、菊陽町が注目される理由の1つとなっています。
一方で、道路整備は全く進んでおらず、毎朝ヒドい交通渋滞が発生しています。
自宅から職場まではGoogleマップでは車で15分と出ますが実際には渋滞で2〜3倍の30分〜40分程度はかかるのが当たり前です。特に雨の日や交通事故が発生した日などは、もっと渋滞がヒドく、通勤時間が延びることもあります。
一方で公共交通機関を使うと、地方都市あるあるのJR駅から工場が遠いといった貧弱な公共交通機関網のおかげで通勤時間は50分程度と、渋滞はヒドいが公共交通機関のアクセスが悪すぎるので、マイカー通勤の方がマシというのが現実です。また渋滞がヒドいのでバスに乗っても、バスは時刻表通りに動くとは限らないのも残念な点です。
もちろん出勤、退勤の両方で同じように渋滞が発生します。

歓送迎会や忘年会などが開催される場合には、光の森周辺で開催されても、街である熊本市内で開催されても、通常の1〜2時間前に仕事を切り上げるか、参加を諦めるかの2択になるのが普通です。仕事終わりにフラッと飲みにとは行く気になりません。
「渋滞するし、街に行くのはめんどくさい」というように、熊本では移動が大変だから飲み会不参加というのも、本当によく聞く話です。
休日の行楽渋滞地獄
休日はゆめタウン光の森が映画、LOFT、無印良品などなどが揃っており、休日にはイベントをすることもあって大渋滞が発生します。菊陽町や合志市、熊本市からも人が来るため、光の森周辺や国道57号線、菊陽バイパスは通勤と同じように渋滞が発生し、光の森や熊本市の方へ遊びに行こうとすれば、移動時間はGoogleマップの表示の倍の時間はみておかないと、予定に遅れてしまいます。
Googleマップで車で30分と出る熊本城へ行くなら、到着時刻の1時間前には出ないと予定に遅れるかもと考えるのが普段の生活です。
さらに県民野球場の誘致候補地の1つとされる県民総合運動公園で、大きなスポーツ大会などが開催されれば、この周辺一帯は交通渋滞で遠出を止めてしまう日も珍しくありません。
また、春や秋のツーリングシーズンになると阿蘇方面に向かう車やバイクで、国道57号線、菊陽バイパスは渋滞が発生することも珍しくありません。
九州に住んでいる人はソフトバンクホークスで有名なみずほPayPayドームの周辺が交通渋滞が深刻なことを経験した人も多いと思います。福岡のみずほPayPayドームも駅が離れていることが交通渋滞の要因の1つですが、豊肥線の新駅のオープンも2年の延期が行われる交通渋滞解消が進められない菊陽町だからこそ野球場がどこに出来ても、地獄のような交通渋滞がさらに増えようとしています。今後も休日の交通渋滞はますます悪化しそうです。
危ない自動車運転
観光客やレンタカードライバー、通勤者には予想以上に渋滞に巻き込まれた自動車のなかには、スピードを出したり、交差点にムリに進入してくる姿も珍しくありません。おそらく、渋滞に巻き込まれて予定の時間に遅れるといった気持ちがそうさせてしまうのでしょう。菊陽町の交通事故発生率は全国平均の2倍以上ともいわれ、菊陽町だからこそ起きる交通事故が目立つ地域になっています。
地方都市のデメリットたっぷりの菊陽町
都会過ぎず田舎過ぎずというのが、ベッドタウンや地方都市のメリットなのですが、菊陽町は都会過ぎないおかげで徒歩圏内はお店が少なく車が無いと不便な一方で、住民の増加と道路行政の失敗によって、田舎過ぎないために車での移動も時間がかかり生活するには不便という、田舎と都会のデメリットを両方持っているのが実情です。
公共交通機関を見ても、光の森のゆめタウンには駅がつながっていますが、阿蘇くまもと空港へのアクセスは車かバスかタクシーと渋滞が生まれ、各工場からも絶妙に遠い駅というように、道路設計通りの交通渋滞が起こるべくして起こっています。
さらに人口増加で菊陽町の賃貸の家賃相場も高くなってきており、渋滞がヒドい不便な地方都市なのに、お金は都会並みにかかる地域になってきています。
実際に熊本県の街の住みここちランキングでも、2024年にはベッドタウンとして2位だった順位から2025年には4位に急落しており、TSMCの誘致など活気付きはじめた住みやすい町から、交通渋滞など不便さが目立つ町として評価が変わりつつあります。
住宅街の生活道路もGoogleマップなどでは渋滞回避の抜け道として紹介されることで、交通量が増え2025年には生活道路で小学生1年生が交通事故で亡くなるという悲惨な事故も起こっています。
交通事故の発生率も高く、将来、子育てをしていくにもドンドン安心できない都市に変わってきているのが今の菊陽町です。
県営野球場の建設誘致への見解
TSMCの進出(JASMの進出)効果で注目されている菊陽町に住んでいる1人として、県営野球場の誘致をどう思っているのかという感想です。
菊陽町は人口増加に対して、道路整備が全く追いついておらず、住みやすかった町から住みにくい町に評価が変わってきた町です。また台湾などをはじめ、外国人が増えたことによるゴミ出しマナー違反などから始まる治安問題も目立つようになってきています。
そして、野球のように試合にあわせて大量の観客が動くと、駐車場と周辺の道路が渋滞するのはよくある風景です。2022年にJASM建設が始まってから、4年間もの間、有効的な渋滞解消策を出せなかった菊陽町だからこそ、県営野球場を誘致するには反対です。
TSMCの進出効果(JASMの進出効果)で菊陽町や隣の大津町は盛り上がっているなかで、この進出効果が熊本県南などの他の地域には波及していない格差が熊本県内では、よく聞かれる愚痴として問題になっています。
野球場は別の地域に建設することで、渋滞の分散や混雑緩和が進みTSMCの進出効果(JASMの進出効果)が熊本県内に広がりやすくなると感じます。子どもからしても、熊本県内にソフトバンクホークスのような有名なプロ野球リーグ球団も無いなかで必要なのは、小学生でも放課後や休日に安心して野球ができる場所や環境と、家族などでみずほPayPayドームなどへアクセスがしやすくなる公共交通機関網の充実や道路行政の改善による車の渋滞解消だと感じます。どうしても、ハコモノ行政を進めたい行政側と、暮らしを快適にしてほしい県民、町民との大きなギャップが目立っているように思います。
行政からの発信をみても、道路整備は時間がかかるので進まなくて当たり前という姿勢が随所に見られますが、住み続ける町としては交通渋滞に苦しむ町に住み続けるだけが選択肢では無いのです。インフラや商業施設の発展次第では大津町や合志市に住むほうが住みやすかったり、子育てには良い環境になることも考えられます。
もちろん町の発展を望んでいないわけではなく、行政が渋滞対応にあまりにもやる気が無かったため、当初予定から遅れされたと噂されるTSMC(JASM)第二工場の建設や熊本大学のサテライトキャンパスなど1つの大企業の企業城下町では終わらない日本有数の半導体の中心地として、住みやすい町と産業と商業施設の両方の充実を目指してほしいと感じています。