ぷろのーと

なにかのプロになりたい人のブログ。

わたしの進路の迷いと決断と

わたしの人生、存外まわりに流されて進んできた。

小学校は、公立の小学校、ただ学区で決まっているところへ通った。当然、受験なんかしていない。

中学校も、公立の中学校だった。私立の中学校の受験なんか考えもしなかったし、まわりの人もほとんど同じ中学校に進学してきた。

高校は、選ぶ機会はあった。でも、実際はちゃんと悩んで選んだわけではなかった。中学校では、あまり勉強を頑張ってなかったが、成績はクラスの上位だった。自分の家から一番近くにあった高校は、学区内で一番偏差値が高い公立高校だった。成績が優秀な人はみんなそこを目指していたし、手を伸ばせばギリギリ手が届きそうなレベルだった。周りの人と同じように目指し、なんとか試験に合格した。

偏差値が高い高校というのは、進学校なわけで、みんな大学を受験する雰囲気ができていた。地方の進学校はどこも同じかもしれないが、周りの人は国公立の偏差値の高い大学を目標としていた。流されるままに周りの人と同じような目標をたてて、大学を受験し、運よく合格することができた。

さて、大学に進学したその次はどういう道へ進むだろうか?

周りの人も進む道は、それぞれ異なり始めた。なかには大学を中退して、別の大学へ入った人もいたが、ほとんどの人は4年で卒業して企業へ就職するか、大学院へと進学した。

わたしは理系の学生であり、周りの学生も8割くらいは大学院へと進学していた。自分もまわりに流され、そしてまだサークルを続けられるという思いもあり、大学院へと進学した。

大学院は修士課程の2年間と博士課程の3年間に分かれていて、大半の人は修士課程の2年間を終えて、企業へ就職していた。

このまま、就職していいのか?進路に迷いが生じた。高校でも成績はクラスの底辺で、運良く入れた大学でも、留年こそしなかったものの成績は下の下だった。正直、大学でなにかを身に着けた気がしていなかった。

将来への不安も大きかった。能力のない人が、社会で戦って生き残っていける気がしていなかったし、企業に就職できたとしても将来安泰でもないと思っていた。最近のニュースでは、案の定、経営者が終身雇用を守れないといった発言をしている。

1~2年前の私の選択肢は2つだった。企業へ就職するか、博士課程へ進学するか。

就職も魅力的だった。企業へ就職できれば、生活できる給料も貰える。企業の中でも充分にスキルアップできる気もした。ただ、目を背けてきた周りに流されたまま、みんなと同じような道を選んでいるだけで、生き残っていけるのかという不安も大きくなってきた。このまま流されて就職しても、気づいたら能力もないまま会社にも社会にも貢献できなくなる気だけがしていた。

一方で、博士課程へ進むと、いままでやってきた勉強や研究を、さらに深められる。博士課程まで終えたら、大学から学んできた内容や技術を伝家の宝刀といえるくらいまで、極められるかもしれないという期待はあった。ただ、今は周りの優秀な人と比べると、実績も能力も圧倒的に劣っているのも間違いなかった。経済的な支援を受けられるような、優秀さは無い。就職も不利になるかもしれない。