オメガトライブを全巻読んだ感想
オメガトライブは玉井雪雄先生の作品です。オメガトライブで全14巻、続編のオメガトライブ キングダムが全11巻の合計25巻です。
SFの要素や、格闘、戦闘の描写も多くありましたが、頭脳戦の部分も多くあり面白い作品でした。
2001年から2008年まで連載されていたようなので、今から10年以上昔の作品ということになりますが、今読んでも十分に楽しめる内容でした。
あらすじは、主人公の青年、吾妻晴が父親にアフリカの奥地で殺されそうになったときに、新人類オメガとなり、その後他の新人類との対決に向けて組織を作っていき、他の新人類と対決するといった内容です。
この作品、主人公は吾妻晴(HAL)ですが、梶秋一という登場人物も主人公並みに活躍し、ダブル主人公といってもいいくらいの作品です。
少しネタバレになりますが、吾妻晴が他の新人類と対決できるようになるために、政治的なトップになろうとします。 そのため、吾妻晴が防衛大学校に入ったり、梶秋一が政治家になったりします。
このマンガは一言で言うと、落ちこぼれが日本の征服を目指す話ともいえます。この方法が、必ずしも超能力だけでなく頭脳戦の部分もあったりすることがこの作品の魅力であり、面白さにつながっているのかなと思います。
また他のキャラも個性的で、常に客観的に話すキャラがいたりと印象に残りました。
新人類や特殊能力などSFの部分も多くありますが、絵や舞台からリアリティを感じる場面もたくさんあり、読んでいくとどんどんハマっていきました。正直1巻目を読んでいるときはあまりおもしろくないかもとすら思ったのですが、2巻、3巻と読み進めていくと、オメガトライブの面白さに引き込まれていきました。
私は、非常に面白く感じて、全25巻と多いですが勢いで全巻読める作品でした。
このマンガをおもしろいと感じるのは中学生以上なんじゃないかなあと思います。社会系のニュース番組やドキュメンタリー番組が好きな人は意外とハマるんじゃないかなあと思うのでおすすめしたいです。