めぞん一刻を全巻読んだ感想
めぞん一刻は高橋留美子先生のラブコメディ漫画として有名で、知らない人のほうが少ないくらいの作品ではないかと思います。
しかし1980年代の作品なので、ちゃんと読んだことがある人はそこまで多くはないのじゃないかなとも思います。全部で15巻であり、比較的読みやすい分量でした。
アニメ化や実写化もされているのでそちらを知っているという人も多いのかなと思います。ただ私はめぞん一刻のアニメなどは観たことはありませんでした。
あらすじは、一刻館という古いアパートの住人である五代裕作と管理人の音無響子の恋愛物語です。三角関係やすれ違いなど、恋愛漫画の定番の展開も多く出てきながら、話が進んでいきます。
管理人の音無響子がヒロインということになりますが、好きになってしまいそうな良さがあるキャラクターです。
ラブコメディという言葉がふさわしいと思えるような作品で、一刻館のメンバーはおそらく当時でも常識はずれのような行動をするメンバーもいて、読んでいて爆笑するほどではないですが、笑ってしまうようなおもしろさのある作品でした。ギャグ漫画とは違いますが、一話でちゃんとオチがついているような話も多く飽きずに最後まで読み切るってしまいました。また、最後はきれいにまとまっていて、読後感が爽やかな作品でした。
1980年代の作品ということで、当然携帯電話などは登場しませんし、この時代ならではのやり取りなどもありますが、一方で主人公の五代が就職難にあったりと、今の時代に読んでもあまり違和感を感じない部分も多くありました。そんなに古臭さを感じるような作品ではなかったです。恋愛はいつの時代でも共通する部分があるのかなあと思います。
絵も最近の漫画とは違いを感じますが、違和感なく楽しむことができました。
このマンガは子どもというよりは、内容的にも、主人公が最初は浪人生であったりと、大学生くらいが読むと楽しめるマンガだと思います。